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お役立ちコラム

【入門編|11個で解説】 ITコンサルタントとは?

【入門編|11個で解説】 ITコンサルタントとは?

こんにちは!パパ眼鏡とYoshiです。
今回からなかじーに変わって、同じくインターンのYoshiが担当させていただきます!
よろしくお願いします!

ITコンサルタントと聞くと、どんな人物像をイメージされますか?
ITに精通しており超上流フェーズを担当している、
システムの導入の時に企画・計画立てを担当していれば、運用改善にも登場するなど、
どこまでがITコンサルタントの仕事なのか、全体像がつかみづらいのではないでしょうか。

前回はITプロジェクトに関わる役職についての紹介として、
プロジェクトマネジメント(PM)についての紹介でしたが、
今回は第3弾 ITコンサルタントのご紹介です。

■概略、役割

ITコンサルタントとは何か?

ITコンサルタントは、技術的な知識とビジネスの洞察を兼ね備えた専門家です。
主に、企業が技術を活用して、企業の業務効率化や競争力向上を図るのを支援します。
彼らの役割は、ただの技術者以上に、ITを主とした戦略的アドバイザーとしての側面も強いです。

ITコンサルタントの分類

システム導入コンサルタント

新しいITシステムやソフトウェアの導入を専門とし、クライアント企業が技術的な変革を円滑に行えるよう支援します。彼らは、適切なシステムの選定から導入計画の作成、実装プロセスの管理、ユーザートレーニングまでを行い、新システムが企業運営にポジティブな影響をもたらすことを確実にします。

システム統合コンサルタント

異なるITシステムやアプリケーションを一つに統合し、一貫性のある運用環境を構築します。彼らは複数のプラットフォーム間でデータがシームレスに流れるようにし、情報アクセスとプロセスの自動化を促進します。

クラウドコンサルタント

クラウド技術の導入と最適化をサポートし、クライアントがクラウドの利点を最大限に活用できるようにします。クラウドソリューションの選択、移行戦略の計画、運用の最適化を担当し、コスト効率とパフォーマンスの向上を図ります。

セキュリティコンサルタント

企業の情報セキュリティを強化するために、セキュリティポリシーの策定、リスク管理プロセスの実施、防御技術の導入を行います。定期的なセキュリティ監査と脆弱性評価を通じて、絶えず変化するセキュリティ環境に対応します。

コンサルタントごとの役割と違い

ITプロジェクトといっても、登場するコンサルタントはITコンサルタントだけではありません。
そもそもIT化やDX(デジタルトランスフォーメーション)は経営判断の一つの手法であり、ITコンサルタント以外の職種からの提案によりプロジェクトが発足することも多々あります。
またコンサルタントではありませんが、ITのスペシャリストとして登場するITアーキテクトも含めて、コンサルタントごとの違いを見ていきましょう。

主な違いは以下のとおりです。

コンサルタントの種類と違い比較

それぞれ、コンサルタントの前につく名前に準じた目線をもってコンサル業務を担当します。
しかしながら、昨今では会社・個人ともITを使用していないところは、ほぼありません。
各職種ごとの担当領域はあるものの、その時々で垣根を超えて支援し、必要なIT知識が求められることが増えています。

歴史

ITコンサルティングの起源

ITコンサルティングは、コンピュータ技術が初めてビジネスプロセスに導入された1950年代後半に起源を持ちます。

初期の発展

コンピュータが単なる計算機から情報処理のための重要なツールへと進化したのは、1950年代から1960年代にかけてのことです。この時期、企業は主に大型コンピュータを使用していたため、システムの設置と保守が専門知識を必要とし、ITコンサルタントの需要が生まれました。

中期の発展

1970年代から1980年代にかけて、コンピュータ技術は急速に進化し、メインフレームからミニコンピュータ、そしてパーソナルコンピュータへの移行が進みました。
この期間にITコンサルタントは、企業内のシステム統合、データベース管理、ネットワーク構築などの複雑な技術課題に取り組むようになりました。
また、ソフトウェア開発の需要も高まり、ITコンサルタントはアプリケーションの設計と実装において重要な役割を果たすようになりました。

後期の発展

1990年代以降、インターネットの普及により、ITコンサルティングの役割はさらに拡大しました。企業はオンラインプレゼンスを強化し、電子商取引やクラウドコンピューティングなどの新しい技術を取り入れる必要が生じました。これに伴い、ITコンサルタントは、ウェブベースのシステム開発、ネットワークセキュリティ、デジタルトランスフォーメーションの支援など、多岐にわたるサービスを提供するようになりました。

現在のITコンサルタント

今日のITコンサルタントは、クラウドコンピューティング、ビッグデータ解析、人工知能(AI)、サイバーセキュリティなど、最先端の技術を活用して企業のIT戦略を支援します。
DXが進む中で、企業が競争力を維持するためには、最新の技術を迅速に取り入れ、効率的に運用することが求められます。
ITコンサルタントは、この変化の最前線で企業を支える重要な役割を担っています。

このように、ITコンサルティングはテクノロジーの進化と共に発展し、初期のシステム導入から現在の複雑なデジタル戦略の立案と実行まで、その役割は広がり続けています。

クライアントが求めるITコンサルタント像

外部支援者として参画するコンサルタントは、如何に早くクライアントからの信頼を勝ち取れるかが重要となっています。
クライアントは、以下のような特性を持つITコンサルタントを求めています。

問題解決スキル

複雑な技術的課題に対して創造的かつ効率的な解決策を見つけ出す能力。

コミュニケーションスキル

クライアントニーズを聞き出し、ステークホルダーとの意見調整などにて、
技術的な詳細を非技術者にも分かりやすく説明できる能力。

適応性

AIなど、日々出現する新しい技術や変化する市場環境に対し、柔軟に適応する能力。

忍耐力

参考事例が少ない・存在しない状況下でも失敗を恐れず、前に進む姿勢。

使用されるソフトウェアとプラットフォーム

一般的に使用されるソフトウェアとプラットフォームは以下のとおりです。

SAP

企業リソース計画(ERP)を中心に統合的なビジネスソリューションを提供します。これにより、財務管理、人事、生産、供給チェーン管理など、企業の各部門がスムーズに連携し、効率的な運営が可能になります。SAPは、グローバルな規模で運用が可能であり、大企業から中小企業まで幅広く採用されています。
また2024年6月時点において、世界で最も使用されているERPシステムでもあります。

Salesforce

顧客関係管理(CRM)を中心に、セールス、カスタマーサービス、マーケティングオートメーションを一元的に管理するビジネスアプリケーションを提供します。これにより、顧客データの一元管理と分析が強化され、顧客満足度の向上と売上増加を実現します。

Amazon Web Services (AWS)

広範囲にわたるクラウドサービスを提供し、企業はサーバレスアーキテクチャ、機械学習、データベース管理などのサービスを利用できます。AWSは、そのスケーラビリティと柔軟性により、スタートアップから大企業まで幅広い顧客に選ばれています。Microsoft Azure
クラウドサービスを利用して、アプリケーションの開発、デプロイ、管理を容易にする幅広いITソリューションを提供します。Azureは、高度なセキュリティ機能とともに、エンタープライズ級のアプリケーションをサポートするための強力なツールを提供します。

上記で上げた以外でも、日々生れ出てくる新しいサービス動向を注視しながら、情報集・提案活動を行っています。

ビジネスフレームワークの紹介

一般的に使用されるビジネスフレームワークは以下のとおりです。

ITIL (Information Technology Infrastructure Library)

ITサービス管理のベストプラクティスを提供するフレームワークで、サービスデスク、インシデント管理、変更管理などのプロセスを効率化します。

COBIT (Control Objectives for Information and Related Technologies)

ITガバナンスと管理のためのフレームワークで、組織のリスク管理とコンプライアンスの遵守を支援します。

TOGAF (The Open Group Architecture Framework)

エンタープライズアーキテクチャの開発と管理を助けるフレームワークで、ビジネスとITの整合性を向上させます。

Agile

ソフトウェア開発において迅速かつ柔軟な対応を重視する開発手法で、チームコラボレーションと顧客のフィードバックを積極的に取り入れます。

Scrum

アジャイルフレームワークの一種で、短期間のスプリントを通じて製品開発を行います。

Lean

プロセスから無駄を削減し、価値を最大化することを目指すフレームワークです。DevOps
開発(Development)と運用(Operations)の連携を強化し、迅速なデプロイメントと持続可能な運用を実現します。

代表的な資格

応用情報技術者試験

ITの基礎知識と応用能力を証明する日本の国家資格です。

ITストラテジスト試験

IT戦略の立案と実行能力を評価する資格で、ビジネスとITの融合に関する深い知識が求められます。

ITコーディネータ

企業のIT戦略を策定し、技術プロジェクトの橋渡し役としてのコーディネーション能力を証明する資格です。

Certified Information Systems Security Professional (CISSP)

情報セキュリティの専門家としての高度な知識と技能を認定する国際的な資格です。PMP
プロジェクト管理の国際的な認定資格で、プロジェクト管理協会(PMI)によって提供されます。PMP資格は、プロジェクトマネジメントの専門知識と経験を証明し、プロジェクトの計画、実行、監視、制御、および完了において重要なスキルを持つことを示します。

トレンドと未来の展望

IT業界は絶えず変化しており、現在では以下のトレンドが特に注目されています。

生成AI、機械学習

これらの技術がビジネスプロセスを変革し、意思決定を自動化することで、企業の効率を大幅に向上させています。生成AIは、自動コンテンツ生成やカスタマーサービスのチャットボットなどで使用され、機械学習は、データパターンの発見や予測分析に利用されます。これにより、企業はより迅速かつ正確な意思決定を行い、運用コストを削減し、顧客満足度を向上させることができます。

ビッグデータ分析

大量のデータを解析し、ビジネスインサイトを得ることが、競争優位性を保つための鍵となっています。ビッグデータ分析は、顧客の行動予測、市場トレンドの特定、運営効率の最適化などに活用され、リアルタイムでの意思決定を可能にします。これにより、企業は市場の変化に迅速に対応し、新たなビジネスチャンスを発見し、持続可能な成長を実現することができます。

エンタープライズ領域のDX

多くの大企業が、従来のビジネスモデルをデジタル化することで、効率を向上させ、新しい市場機会を捉えようとしています。ERPシステムやCRMシステムの進化が、この変革を支えています。

新技術の影響と業界への適応

新しい技術の導入は、企業にとって多くの挑戦と機会をもたらします。ここでは、いくつかの重要な分野について掘り下げます。

クラウドコンピューティング

企業がオンプレミスのインフラからクラウドへと移行することで、スケーラビリティとコスト効率が向上しています。特にマルチクラウドやハイブリッドクラウドの戦略が注目されており、適切なクラウドサービスの選択が重要です。

サイバーセキュリティ

サイバー脅威の進化に対応するため、セキュリティ対策の強化が一層重要になっています。エンタープライズレベルでは、統合されたセキュリティソリューションが重視され、データの保護とコンプライアンスの確保が求められています。

AIの進化とその応用

AI技術の進化により、ビジネスプロセスの自動化、顧客体験の向上、リアルタイムな意思決定支援が可能になっています。特に生成AIは、ChatGPTのようなツールが自然言語処理(NLP)と機械学習を活用して顧客サービスと製品開発を革新しています。これらの進歩は、データに基づく洞察を提供し、企業が迅速かつ効果的に対応するための手段を強化しています。

データプライバシーと規制の変化

GDPRやCCPAなどの規制が強化される中で、企業は顧客データの取り扱いと保護により一層の注意を払う必要があります。これは、グローバルなデータ戦略の見直しを要求しています。

自動化とその効果

プロセス自動化は、効率性の向上だけでなく、オペレーショナルコストの削減にも寄与しています。RPA(Robotic Process Automation)やノーコードツールでの業務プロセス改善が盛んに行われています。特にノーコードツールにおいては、これまでITエンジニアやSIerに依存していた状況を脱し、「市民開発(ITの民主化)」が進んでいます。非エンジニアのビジネスユーザー自らがITを使用したツール開発・業務改善を行うようになっています。

まとめ

ITコンサルタントは、技術とビジネスの両方に深い理解を持ち、企業が競争力を保つための重要な役割を果たします。彼らは新しい技術の導入から、その技術を活用したビジネスプロセスの改善まで、幅広い活動を行います。


成功するITコンサルタントには、単に技術的な知識だけでなく、ビジネスへの深い洞察と優れたコミュニケーション能力が求められます。これらの能力をバランスよく持ち合わせることが、長期にわたるキャリアの成功には不可欠です。


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