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COLUMN

お役立ちコラム

フリーランスで働くメリット・デメリットについて(開業準備1)

フリーランスで働くメリット・デメリットについて(開業準備1)

はじめまして。Socionet営業部のNです。 営業のお仕事をしているなかで、フリーランスとしての独立や営業についてのご相談を受けることが度々あります。 長年、社内で蓄積されてきたフリーランスの独立・営業についての情報をあらためて整理するために、noteを書き始めてみました。 補足事項や追記は文末に記載していますが、もし皆様が知っている他の情報などありましたら、コメントで教えていただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。

会社員(従業員)とフリーランス(個人企業)の違いは「自分の働き方を組織に委ねるか、自分で決めるか」という差であると言えます。 ここでは、具体的にフリーランスの道を選ぶことのメリット・デメリットについてみてみましょう。

フリーランスで働くメリット

■フリーランスのメリット①自由を手に入れられる

フリーランスとは「自由」を手に入れるための働き方と言っても過言ではありません。 働く場所、時間の使い方、休日の取り方、髪型や服装、仕事の内容、人間関係、自己実現の仕方、すべて自由。または、少なくとも自分の意志で選ぶことできます。

ストレス要因は人さまざまですが、会社員が感じるようなストレスは、フリーランスになってしまえば、たいてい解消されてしまいます。 苦手なクライアントがいれば仕事を断る。それによって収入が減っても誰からも文句は言われない。それがフリーランスに与えられた特権です。 ヨーロッパの一部の国では、「自分のライフスタイルや価値観によって働く時間を変える」〝タイムシェアリング“が根付き始めています。 フリーランスはまさにそういった新しい生き方を体現しているものと言えます。

■フリーランスのメリット②納得のいく収入を得られる

会社員の抱える典型的な不満は「働きぶりと給料が見合っていない」と感じることではないでしょうか。 頭のなかで「自分はこれだけの利益を生み出している」とソロバンをはじいたところで(→「~と、計算したところで。」などの言い換えるか、「電卓をたたいたところで」)、完全歩合制の仕事でもない限り、自分の給料がどのように算出されているのか、そして、それは妥当なのか、判断する術がありません。

フリーランスは、働いた分がそのまま収入になります。 “誰かのために働かされている感”は一切なく、価格の設定も自分で決めるわけですから、それまで会社の数字に関心を持っていなかった人でもコストや利益に対する意識が格段に上がり、仕事に対するモチベーションも上昇します。

■フリーランスのメリット③ビジネス環境の変化に対応しやすい

フリーランスはフットワークの軽さが売りです。 さまざまな企業、さまざまなフリーランスと仕事ができますので、本人の心がけ次第で人脈や仕事の幅はどんどん広がります。 ときにはフリーランス同士でコラボレーションして新しいビジネスをスタートする、なんてことも、会社員と比べれば簡単にできるのも魅力です。

とくに会社の場合は、新しい事業を起こしたり、事業の軌道修正を図ったり、社内改革を実行したりすることは相当な準備と根回しが必要になりますが、フリーランスの場合は「思い立ったが吉日」。むしろ、この柔軟性こそが、グローバルな競争社会を生き抜くために求められる必須条件とも言えるでしょう。 ただ、ひとりで仕事をしていると、意識的に外へ目を向けない限り情報はなかなか入ってきません。 フリーランスとして活躍するためには業界のトレンドや最新技術に関する情報収集を“日課”として行い、ビジネス環境の変化を機敏に察知して、自分の能力を最大限発揮できる働き方を常に模索していく必要があります。

フリーランスで働くデメリット

■フリーランスのデメリット①:事業失敗時のリスク

フリーランスの真のデメリットは、事業に失敗すると大きな損害を被るリスクがあるということです。

例えば、あなたが会社組織を作って倒産させた場合、負債は“会社”が負うことになり、“あなた”は負いません。 (連帯保証が求められるケースはあります)

これを“有限責任”といい、出資した金額の範囲内で責任をとればいいわけです。しかし、フリーランスは“無限責任”です。事業主本人が、すべての個人資産を投げ打ってでも負債を返済しないといけません。

ただし、下記のような事態が起きるのは、あくまでも銀行から融資を受けたり、高額な商材を仕入れたりするビジネスの場合だけです。 エンジニア、ライター、コンサルタントなど、“わが身ひとつ”で行うビジネスであれば、「事業の失敗=仕事がない状態になる」だけですので、あまり気にしなくていいでしょう。会社員であっても解雇通知を受ければ「仕事がない」状態になってしまうのですから…。

なお、フリーランスの特徴として収入の不安定さが挙げられますが、逆に突発的に収入が倍増するケースもあるので、一概にデメリットとは言えません。

■フリーランスのデメリット②:休みが少ない

フリーランスは自己裁量なので、休みたいときに休む、というライフスタイルが可能です。それで仕事が途絶えず、自分が納得できる生活が送れるなら理想的です。

ただ、現実には多くのフリーランスが年中無休で仕事をしています。 期日に向けたアウトプットの作業に追われるのはもちろん、空いた時間があれば情報収集や情報発信、人脈作り、営業活動、経理事務など、いくらでもやることがあるからです。 これは定休日を設けている小売業やサービス業であってもそうです。 これをデメリットと捉えるかどうかは、正直なところ人の考え方次第です。というのも、フリーランスは会社員のように始業時間と就業時間を守っていれば給料が入ってくることはありません。 だからこそ、時間の使い方に効率してこだわります。その結果として休みがないとしても、それは本人の意志なのですから。

■フリーランスのデメリット③:社会的信用がない

“自由きままな一匹オオカミ”。フリーランスにはそんなイメージがあるのか、個人事業主の社会的な信用はあまり高くありません。

具体的に言えば、クレジットカードの審査を含む銀行の融資が受けにくいこと。そして、住まいに関しては、賃貸物件をなかなか貸してもらえないことです。“事務所使用可”の物件であっても個人授業主は敬遠されます。 事業が軌道に乗って、銀行や保証会社がひれ伏すくらいの「確定申告書」や「残高証明書」が用意できればいいでしょうが、融資にしろ、賃貸物件にしろ、起業の初期段階で必要になるケースが一般的なため、実際に多くの方が苦労を経験しています。 そうしたことを事前に踏まえて起業の準備をすすめることをおすすめします。

次回は、フリーランスを開業するにあたり、「フリーランスによる従業員の雇い方」についてです。従業員を雇うときの判断基準にもなるかと思います。どうぞご期待ください。

 

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