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【入門編|11個で解説】アプリケーションとは

【入門編|11個で解説】アプリケーションとは

概略、役割

アプリケーションは、特定のタスクや目的を達成するために設計されたソフトウェア(プログラム)です。以前では企業向けのアプリケーションがメインでしたが、現代では、モバイルアプリケーションの登場から企業以外の一般ユーザーにも幅広く普及し、多くのアプリケーションが生まれています。
本記事では、アプルケーションの分類、開発に関わるアプルケーションエンジニアについて、詳しく解説します。

アプリケーションとは何か?

概略でも述べた通り、アプリケーションは、特定のタスクや目的を達成するために設計されたソフトウェアです。これには、モバイルアプリケーション、デスクトップソフトウェア、ウェブアプリケーションなどが含まれ、ユーザーがコンピュータやモバイルデバイスを通じて使用することが多いです。アプリケーションは、業務の効率化、エンターテインメント、コミュニケーションなど、さまざまな目的で使用され、ビジネスや個人生活に欠かせない存在です。
また、アプリケーションを作成するエンジニアをアプリケーションエンジニア(以降、アプリエンジニア)などと呼ばれます。

アプリケーションの分類

アプリケーションは、その用途や動作環境によって様々な種類に分類されます。代表的な分類としては、以下のものがあります。

ウェブアプリケーション

ウェブブラウザを通じて利用されるアプリケーションです。ユーザーはソフトウェアをインストールする必要がなく、インターネット接続さえあればどこでも利用可能です。例として、GoogleドキュメントやFacebookなどが挙げられます。

デスクトップアプリケーション

PCにインストールして利用するアプリケーションです。Microsoft OfficeやAdobe Photoshopのように、インターネット接続がなくても利用できる点が特徴です。通常、OSに依存するため、Windows版やMac版など、OSごとに異なる開発が必要です。

クラウドアプリケーション

クラウドベースで提供され、サーバー上で処理を行うアプリケーションです。ユーザーのローカル環境に負荷がかからないため、大規模なデータ処理が可能です。AWSやGoogle Cloud Platformなどが提供するクラウドサービスを利用して開発されることが多いです。

モバイルアプリケーション

スマートフォンやタブレットなど、モバイルデバイスで動作するアプリケーションです。AndroidやiOSといったモバイルOSに特化した開発が必要で、ネイティブアプリ、ハイブリッドアプリ、Webアプリの3つに大別されます。ネイティブアプリは特定のOSに特化しているため、高いパフォーマンスが期待できます。

アプリケーションに関わる職種と役割と違い

アプリケーションの開発には、複数の職種のITエンジニアが関わります。
今回は、アプリケーションの土台となるインフラエンジニア、全体を統制するITアーキテクトも含め、役割と違いについて比較していきましょう。

歴史

アプリケーションの起源

アプリケーションの歴史は、初期の計算機科学に遡ります。1940年代にはデジタルコンピューターの先駆けが生まれ、1951年には米国レミントン・ランド社より、世界初の商用としてコンピュータが開発し、プログラムが単一の計算タスクを行うために開発されました。最初期のアプリケーションは、主に計算やデータ処理を目的として設計されていました。

初期の発展

1970年代に入り、コンピュータ技術が進化し、複数のタスクを処理できるアプリケーションが登場しました。この時期に開発されたアプリケーションは、企業の業務プロセスを自動化するために使用されるようになり、オフィスソフトウェアやデータベース管理システムが普及しました。

中期の発展

1990年代から2000年代にかけて、インターネットの普及に伴い、ウェブベースのアプリケーションが急速に発展しました。ユーザーは、ウェブブラウザを通じてアプリケーションを利用できるようになり、SaaS(サービスとしてのソフトウェア)モデルが主流となりました。この時期は、クラウドベースのアプリケーションが登場し、アクセスの利便性が格段に向上しました。

後期の発展

近年では、モバイルアプリケーションやAIを活用したインテリジェントアプリケーションの発展が著しく、ユーザー体験がよりパーソナライズされたものへと進化しています。アプリケーションは、AIや機械学習の技術を取り入れ、ユーザーの行動データをもとに個別最適化された体験を提供するようになりました。

現在のアプリケーション

今日のアプリケーションは、クラウドやモバイル、AI、IoTなどの技術と融合し、企業や個人が業務効率を向上させるために多岐にわたる機能を提供しています。特に、アジャイル開発や継続的インテグレーション/デリバリー(CI/CD)が標準となり、迅速に機能を提供し、ユーザーフィードバックに基づいて柔軟に改善できる開発サイクルが確立されています。

クライアントが求める人物像

アプリエンジニアに対し、クライアントは、ユーザー体験を向上させるための直感的で使いやすいアプリケーションを求めています。特に、迅速な対応や問題解決能力、最新技術を活用した提案力が評価されます。また、プロジェクトの進行状況を適切に管理し、納期内に高品質な成果物を提供することが重要視されます。

技術スキル

アプリケーション開発には、プログラミングスキルやデータベースの知識が必要です。様々なプログラミング言語、フレームワーク、開発ツールを使いこなす技術力が必要です。また、アプリケーションの性能やセキュリティを考慮した開発を行うためには、関連する知識や経験も必要となります。

コミュニケーション能力

アプリケーション開発は、チームでの協働作業が中心となります。そのため、チームメンバーと円滑にコミュニケーションを取り、協力して開発を進めるためのコミュニケーション能力が求められます。また、ユーザーの要求を正確に理解し、それをアプリケーションに反映するためにも、コミュニケーション能力は重要です。

創造力と問題解決能力

アプリケーション開発には、新しいアイデアを生み出し、ユーザーのニーズを満たすアプリケーションを開発する創造力が必要です。また、開発中に発生する様々な問題を解決するためには、問題解決能力も重要です。論理的思考力、分析力、柔軟な発想力などが求められます。

使用されるソフトウェアとプラットフォーム7選

Visual Studio Code

Visual Studio Codeは、Microsoftが開発したオープンソースの軽量なコードエディタです。多くのプラグインにより柔軟にカスタマイズ可能で、フロントエンドからバックエンド開発まで幅広く利用されています。シンタックスハイライトやデバッグ機能が充実し、Gitともシームレスに連携でき、効率的な開発環境を提供します。

Docker

Dockerは、コンテナ技術を使い、アプリケーションを軽量なコンテナとして実行するためのプラットフォームです。開発から本番環境までの移行をスムーズにし、スケーラビリティと信頼性を向上させます。環境の一貫性を保ち、開発者と運用者の効率を高める重要なツールです。

GitHub

GitHubは、コードのバージョン管理や共同作業を支援するプラットフォームです。開発チームは、コードの管理、レビュー、プロジェクトの進行管理を効率的に行えます。多くのオープンソースプロジェクトがGitHubでホストされており、開発者間のコミュニケーションを促進します。

Jira

Jiraは、アトラシアン社が提供するプロジェクト管理ツールで、アジャイル開発に最適です。タスク管理やバグ追跡、進捗の可視化ができ、チームのコミュニケーションを促進します。開発者やプロジェクトマネージャーに広く利用されています。

Confluence

Confluenceは、チームのナレッジ共有とドキュメント管理を効率化するためのツールです。ドキュメント作成や情報の整理を簡単に行え、チームの生産性向上に貢献します。アトラシアン社が提供するコラボレーションツールの一環です。
またJiraとConfluenceは提供企業が同じアトラシアン社なこともあり、セットで使われることが多い傾向があります。

AWS

AWS(Amazon Web Services)は、Amazonが提供するクラウドコンピューティングサービスで、サーバー、ストレージ、データベースなど多様なサービスを揃えています。これにより、開発や運用を効率化でき、自前でインフラを構築する必要がなくなります。特に、サーバーレスコンピューティングや高可用性のデータベースサービスを提供しており、セキュリティ対策も充実しているため、安全なアプリケーション開発が可能です。AWSはインフラ領域の知識ですが、WEBアプリケーションの発展により、アプリケーションエンジニアでも一定の知識が求められることが増えています。

Azure

Azureは、Microsoftが提供するクラウドコンピューティングサービスで、AWS同様に幅広いサービスを提供しています。特徴として、Microsoft製品との高い親和性があり、Office 365やWindows Serverと連携することで効率的な開発と運用が可能です。また、ハイブリッドクラウド環境にも対応しており、オンプレミスとクラウドを組み合わせて利用できます。Azureは多様な業界で利用され、特に金融業界や製造業界でのセキュリティやIoTサービスの活用が進んでいます。開発者向けのツールも充実しており、アプリケーション開発を効率化することができます。

ビジネスフレームワークの紹介7選

アプリケーション開発に使用されるビジネスフレームワークを紹介します。
ここでは、開発を効率的に行うに用いられる開発手法も含め、解説していきましょう。

アジャイル

アジャイルは、ソフトウェア開発の基本的な手法の一つで、多くのアプリケーションエンジニアに利用されています。この手法は短い開発サイクルを採用し、顧客からのフィードバックを重視することで、迅速に市場のニーズに応えることが可能です。アジャイル開発では、要件の変化を前提にしており、定期的に進捗を見直すことで柔軟に対応します。これにより、高い適応力を持ち、顧客満足度を高めることができます。チームのコミュニケーションやコラボレーションを促進し、成果物の品質を向上させる重要な要素となっています。

スクラム

スクラムは、アジャイル開発の一部で、特に開発チームがタスク管理やコミュニケーションに利用するフレームワークです。プロジェクトはスプリントと呼ばれる短期間の開発サイクルに分けられ、各スプリント内で特定の機能を完成させることを目指します。スプリントの期間は一般的に2〜4週間で、毎日のスタンドアップミーティングやスプリントレビューを通じてチームの進捗を把握し、問題点を共有・解決します。スクラムは柔軟な開発プロセスを提供し、チームメンバー間の透明性を高めることで、高品質なソフトウェアを効率的に開発することを可能にします。

ウォーターフォール

ウォーターフォールモデルは、ソフトウェア開発における伝統的なアプローチで、プロジェクトを一連の明確なフェーズに分割します。各フェーズは順次進行し、前のフェーズが完了しない限り次に進むことはできません。このモデルの利点は、プロジェクトの進行状況を追跡しやすく、文書化が充実していることですが、要件変更に対する柔軟性が低いという欠点もあります。特に、初期段階での要件定義が不十分な場合、後のフェーズで大きな手戻りが発生するリスクがあります。

DevOps

DevOpsは、ソフトウェア開発(Development)とIT運用(Operations)を統合する文化とプラクティスのことです。このアプローチは、開発から運用までのプロセスを自動化することで、ソフトウェアのリリース速度を向上させます。特に、継続的インテグレーション(CI)や継続的デリバリー(CD)を利用して、迅速なフィードバックと改善を実現し、顧客のニーズに柔軟に対応することを目的としています。

ロジックツリー

ロジックツリーは、問題解決や戦略策定のための視覚的手法で、情報を階層的に整理します。この手法では、中心となる問題を明確にし、それに関連する要因やサブ問題を分岐させていくことで、全体像を把握しやすくなります。ロジックツリーの利点は、複雑な問題を整理し、関連性を視覚的に理解するのに役立つ点です。さらに、チームでの議論やアイデア出しにも有効で、合意形成を促進します。PDCA

PDCA

PDCA(Plan-Do-Check-Act)は、継続的な改善を目指すためのマネジメント手法で、計画(Plan)、実行(Do)、評価(Check)、改善(Act)の4つのサイクルから成り立っています。この手法を適用することで、プロセスや業務の改善を定期的に行うことができ、成果を評価し、次の計画に反映させることが可能です。PDCAは、品質管理やプロジェクトマネジメントにおいて広く利用されており、組織全体の効率化や生産性向上を図るための強力なツールです。

KPT

KPT(Keep-Problem-Try)は、振り返りや改善を行うためのシンプルなフレームワークで、現状の維持(Keep)、問題の特定(Problem)、新たな試み(Try)を通じてチームのパフォーマンスを向上させることを目指します。KPTを使用することで、チームメンバーは定期的に自らの活動を振り返り、何がうまくいったのか、何が問題だったのか、次に何を試みるべきかを整理します。このプロセスは、チームの協力を促進し、改善点を具体化するのに役立ちます。

代表的な資格7選

基本情報技術者試験

日本の国家資格で、ITに関する基本的な知識と技術を証明します。プログラミング、ネットワーク、データベースなど、幅広い分野がカバーされており、IT業界への入り口として重要です。

応用情報技術者試験

基本情報技術者試験の上位資格で、より専門的なIT知識と応用力を証明します。システム設計やプロジェクト管理など、実践的なスキルが求められ、キャリアの向上に寄与します。

AWS Certified Solutions Architect

AWS Certified Solutions Architectは、AWSクラウド環境でのアーキテクチャ設計とデプロイメントに関する専門知識を認証する資格です。この資格にはアソシエイトとプロフェッショナルの2つのレベルがあり、アソシエイトは基本的な設計原則とAWSサービスの利用に関するスキルを評価され、プロフェッショナルはより高度なアーキテクチャ設計や管理能力を必要とします。アプリケーションエンジニアでもクラウド技術に対する知見が求め、この資格を取得することで専門性が高まり、キャリアの向上に繋がります。

Microsoft Certified: Azure Developer

Microsoft Certified: Azure Developerは、Azureプラットフォーム上でのアプリケーション開発に関する専門知識を認証する資格です。この資格では、アプリケーションの設計、構築、テスト、デプロイに必要なスキルが評価されます。アソシエイトは基本的な開発スキルを重視し、プロフェッショナルは高度なアーキテクチャ設計やセキュリティの実装に関する知識を求められます。AWS同様、アプリケーションエンジニアでも、この資格を取得することで、専門家としての信頼性が高まり、キャリアの向上に繋がります。

ITIL 4 Foundation

ITサービス管理のフレームワークであるITILの基礎知識を学ぶ資格です。効率的なITサービスの提供を通じて、ビジネス価値を最大化するための手法を理解できます。

AWS Certified DevOps Engineer

AWS Certified DevOps Engineerは、AWS環境におけるDevOpsの実践に関する専門知識を認証する資格です。この資格では、インフラストラクチャの自動化、監視、セキュリティ、運用管理のスキルが評価されます。アソシエイトは基礎的な知識を求められるのに対し、プロフェッショナルはより高度な知識と実務経験が必要です。資格を取得することで、DevOpsの分野における専門性が高まり、キャリアの可能性を広げることができます。

Microsoft Certified: DevOps Engineer

Microsoft Certified: DevOps Engineerは、Azure環境でのDevOpsの実践に関する専門知識を認証する資格です。この資格では、CI/CDパイプラインの構築、インフラストラクチャの自動化、監視、セキュリティ実装に必要なスキルが評価されます。Fundamentalsは基本的な知識を求め、Associateは実務経験が必要、Expertは高度な専門知識と経験が求められるため、段階的にスキルを磨くことができます。資格取得により、DevOpsの専門家としての信頼性が向上し、キャリアの発展に寄与します。

トレンドと未来の展望

新技術の影響と業界への適応

アプリケーション分野では、AI、IoT、5G、クラウドネイティブの技術が今後も進化を続け、業界に大きな影響を与えるでしょう。AIは、アプリケーションのパーソナライズや予測分析に活用され、データベースの自動最適化にも応用されます。クラウドネイティブアーキテクチャは、インフラとネットワークの管理をより効率的にし、企業の柔軟な運用を支えます。5Gの普及に伴い、ネットワークエンジニアは高速通信環境への対応が求められるでしょう。

まとめ

この記事では、アプリケーションの基本概念、分類、歴史、関連職種、トレンド、およびアプリケーションエンジニアに求められるスキルについて解説しました。アプリケーションは、日常生活やビジネスに欠かせない存在であり、今後も技術の進展により進化を続けていくでしょう。特にAIやIoTなどの新技術は、アプリケーションの機能やユーザー体験を大きく向上させる可能性を秘めています。また、アプリケーションエンジニアには、技術的スキルだけでなく、コミュニケーションや創造力も重要なスキル要素です。これらの要素を理解し、スキルを磨くことで、将来のアプリケーション開発において重要な役割を果たすことができるでしょう。

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